2019.1.17
, EurekAlert より:
オメガ-3系脂肪酸(または魚油)のサプリメントが、若年女性の固定された脚部で起きる筋肉量の低下を遅らせることができるかもしれない、というカナダ・マクマスター大学からの研究報告。
研究チームは、20名の若くて健康な女性を2群に分けた。1群にはオメガ-3系脂肪酸のサプリメントを、別の1群にはひまわり油のサプリメントを対照として与えた。4週間にわたる摂取の後に、全員が片方の脚をニーブレースで2週間固定した。その後は通常の生活に戻って2週間の回復期間とした。
脚部の筋肉サイズ、量、強度、たんぱく質合成が、固定の前後と回復期後に測定された結果、オメガ-3群では、対照群に比べて、筋肉損失の量が有意に少なかったことが明らかになった。
さらに、2週間の回復期間後には、オメガ-3系脂肪酸摂取群は、骨格筋量を完全に元に戻したという。この結果は、げっ歯類を用いた先行研究とは矛盾するもので、その研究では、オメガ-3系脂肪酸は委縮した筋肉の回復を阻害したという。
「この新奇な研究が示唆しているのは、若い女性が脚を固定した場合に、オメガ-3系脂肪酸のサプリメントを摂取することで、筋肉損失速度を低下させ、回復を促進できる可能性があるということである」と筆頭研究者のクリス・マグロリー博士は語っている。
出典は『米国実験生物学連合雑誌』。 (論文要旨)
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