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[病気]  小規模な臨床試験が、かならずしも有効ではない治療を促進する可能性
2019.1.17 , EurekAlert より:   記事の難易度 2
  

いくつかの臨床試験は、無効な治療を使用を促進しているかもしれない、という米国マギル大学からの研究報告。

もちろん臨床試験の目的とは正反対であり、本来それは無効で高価な治療法を避けるために実施されるものでなければならない。

研究チームは、大ヒットした鎮痛薬プレガバリンに注目した。プレガバリンのこの適用は、FDAやカナダ保健省に承認されていないが、広く使用されているという。

プレガバリンの新薬開発のタイムラインを再構築した結果、プレガバリンが最初に承認された後、研究がしばしば適用外(オフラベル)の疾患で良く作用することを発見したことが明らかになった。例えば10年ほど前の小規模な研究で腰痛の治療に有効であることが報告されていたが、大規模でしっかりした臨床試験は実施されていなかった。

いったん新薬が承認されてしまうと、医師は適用外でもその薬を使用できるため、しばしば本当には有効でない疾患の治療に使われるようになる。

「オフラベルの使用が悪いということではない。実際多くの薬は、オフラベルでの使用を支持する強力なエビデンスが存在する。けれども、弱いエビデンスしかないオフラベルの処方は、患者に有害である可能性がある。医療システムも有効でない治療のコストを支払うことになる」と筆頭研究者のキャロル・フェデリコ博士候補生はコメントしている。

出典は『JAMA内科学』。 (論文要旨)      
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