2019.1.8
, EurekAlert より:
子供の体重は、両親が彼らにどのように食べさせるかではなくて、両親が子供の自然な体重に応じて食事スタイルを適応させる結果であり、それは遺伝的に影響されるものだ、という英国キングスカレッジロンドンとユニバーシティカレッジロンドンからの研究報告。
研究チームは、MRCが創設した双子初期発育研究で1994-1996年に誕生したイングランドとウェールズに在住の約4,500組の双子からのデータを解析した。
双子のペアを比較した結果、子供の体重の個々の違いに影響を及ぼす遺伝子の大部分はまた、両親の摂食行動にも影響を及ぼすことが明らかになり、より重い体重に関連する遺伝子は、限定された食事実践に関連し、より軽い体重に関連する遺伝子は、全部食べるようにと圧迫された食事実践に関連した。
限定された食事実践は、いわゆる「禁断の果実」効果を生んで子供は制限がないときにたくさん食べるようになり、圧迫された食事実践は、お皿をきれいにすると言う要求が食欲のない子供に不安を惹起するからであるという。
「我々の知見が示唆しているのは、両親は、彼らの食事実践を、子供の体重を増やしたり減らしたりする自然の傾向に反応した結果として発達させているということである。両親が子供に食べさせる方法は、子供の体重に影響するが、我々の結果は、両親の行動が子供の体重に重要な影響を及ぼすという見方に挑戦している」と筆頭研究者のサスキア・セルザムは語っている。
つまり、子供がいくらでも食べる傾向をもっているときに、両親は限定された食事実践をする傾向が高まるのであり、子供が必要なだけ食べない傾向をもっているときに、両親は圧迫された食事実践をする傾向があるのだということであろう。
出典は『プロス遺伝学』。 (論文要旨)
|