2018.12.20
, EurekAlert より:
身体活動を増やすことが、健康な人々の精神状態を改善することに関連するようだ、という米国ジョンズホプキンズ大学からの研究報告。1型双極性障害の人々にはさらに有効であるという。
気分を上向かせるのに身体活動レベルを高めるのは効果的な方法といえそうだという。研究チームは、身体活動の増加の後に、気分と活力の上昇が感じられることを発見した。この有益な効果は双極性障害の患者でより顕著だったという。
研究チームは、242名(女性150名、男性92名、15-84歳)を対象に時計型身体活動量計とデジタル日記を2週間記録してもらった。うち54名は双極性障害の患者だった。デジタル日記には1日4回期分と活力を報告してもらった。気分は、「とても幸せ」から「とても悲しい」まで、活力は「ひどく疲れた」から「極めてエネルギッシュ」まで、各々7点スケールで評価した。
解析の結果、ある時点での平均的に高い身体活動レベルは、次の時点での改善された気分と高い活力に関連することが明らかになった(時点は、起床時、昼食時、夕食時、就寝時)。同様に、ある時点での活力の高まりは、次の時点での身体活動の高まりと関連していた。
身体活動の高まりは、睡眠時間の短縮と関連していた。
「本研究は、リアルタイムで、また実際に日常生活において、運動と気分、活力の動的な相互作用を理解する上で、身体活動量計とデジタル日記の組み合わせの可能性を実証している」と主任研究者のヴァディム・ジプニコフ博士はコメントしている。
出典は『JAMA精神医学』。 (論文要旨)
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