2018.12.19
, EurekAlert より:
子供の腸内細菌叢が太った母親の影響を受けて、将来の非アルコール性脂肪肝と肥満につながる可能性がある、という米国コロラド大学からの研究報告。
研究チームは、マウスを用いて、普通体重および肥満の母マウスから生まれた2週齢の仔マウスを検査した。仔マウスの糞便試料を採取しそれを無菌マウスの内部に定着させた。
その結果、肥満の母から生まれた子の腸内細菌が、マウスの肝臓および骨髄細胞の代謝性および炎症性変化を引き起こすことを発見したという。このマウスに西洋型の高脂肪食を与えると、より迅速な体重増加が起こり、脂肪肝疾患が発現したという。
「これは肥満の母親から生まれた子供の腸内細菌叢は通常とは異なっており、それが多くの疾患への経路を変化させるという仮説を直接指示する最初の実験的エビデンスである」とテイラー・ソダーボルグ医師は語っている。
出典は『ネイチャーコミュニケーション』。 (論文要旨)
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