2018.12.19
, EurekAlert より:
学校給食プログラムに参加した高校生は、ジュースが選べるときは、牛乳、通常の果物、水を選ばない傾向が高いが、それは給食の栄養バランスを損なうようだ、という米国コネチカット大学からの研究報告。
全国学校給食プログラムの参加者は3千万人を超えており、果物、野菜、乳製品が彼らの健全な食生活に寄与しているが、ジュースの摂取が議論の対象になっているという。米国小児科学会では、1日8オンス以下のジュースを7-18歳の子供に推奨しており、特定の日には全国学校給食プログラムの一部としてジュースの提供が認められている。
研究チームは、富裕でないノースイーストの3高校からカフェテリアのレジスターのデータを利用して解析を行った。1年以上のデータの解析から、ジュースが利用できる日は、高校生の食事の選択に変化がみられることが明らかになったという。
●ジュースの日は、牛乳の売り上げが9.9%、通常の果物が7.4%低下した。 ●ミネラルウォーターの売り上げは8.2%低下した。
「これらの違いによる潜在的な栄養への影響は熟考を要する問題である。8オンスのリンゴジュースにはビタミンDが含まれず、8オンスの1%牛乳に比べて、カルシウムは285mg、カリウムは116mg少ない」と筆頭研究者のレベッカ・ボエーム博士は語っている。
出典は『栄養教育行動雑誌』。 (論文要旨)
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