2018.12.10
, EurekAlert より:
「健康的な加齢(healthy aging)」は、我々みんなに重要だが、医療従事者には、特に熟考すべき価値があると思われる問題であるという。ポール・ミュールハウゼン博士らは、「健康的な加齢」が本当に意味するものについて詳細に検討し、健康的な加齢が最もよく理解されるであろう、個々の患者ケアの目標と科学、教育、公共政策における革新の交差点を探求した白書の形にまとめた。
高齢者はしばしば複数の健康問題を抱えているが、「健康的な加齢」とは病気やフレイルがないだけではなく、より広範囲に自らが健康と感じる状態でなければならないという。研究者らは、加齢による身体的、精神的、社会的影響を巡って、最終的には各個人が最も健康的な生活を送るのに役立つ「ライフスパンアプローチ」を採用した。この新しい視点に、現在のいつまでも若く、でも年齢にやさしく的なアプローチから置き換える必要があるという。
「健康的な加齢」は、医療を超えて複雑の相互接続されたエコシステムを包含しており、そこでは地域社会、保健システム、医師らが協力して我々の加齢を形作る。AGSの専門家らはそのためにコミュニティ、保健システム、医師らが協力していく必要があるという。
「長寿は、個人にも社会にも重要度が高い、というのは、個人の充足感とコミュニティへの寄与が高まる機会が増えるからだ。けれども、我々は寿命を延長するためのより堅牢な方法を探究するにつれ、その期間の質の改善により多く取り組む必要性を発見した」とミュールハウゼン博士は語っている。
出典は『米国老人医学会雑誌』。 (論文要旨)
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