2018.12.7
, EurekAlert より:
リンゴのお酒シードルには、成分表示ではわからない多くの糖分が添加されている可能性がある、という米国ニューメキシコ大学からの研究報告。
リンゴを醗酵させて作ったシードル(ハードサイダー)は、米国で人気が高まっているという。リンゴには多くの糖分が含まれているので、通常サイダーには甘味料を加える必要がない。けれども、メーカーは糖分を添加することでさらに甘くしたり、醗酵速度をアップさせることができる。
成分表示では、天然の糖分と添加された糖分を区別する必要がないので、消費者は天然成分のつもりで、多量の添加糖を摂取することになるのだという。
リンゴの天然糖には、炭素12と炭素13が添加糖の原料となるコーンシロップやサトウキビ異なる割合で含まれていることから、研究チームは米国で販売されている23種類のサイダーの炭素同位体を分析した。
その結果、米国産の60%にサトウキビもしくはコーンシロップの添加が見つかった。欧州産では20%だけだったが、欧州では別の添加糖が一般的なので正確なところは不明である。
研究チームは、成分表示では添加糖の量はわからないことに注意を喚起している。
出典は『農芸・食品化学雑誌』。 (論文要旨)
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