牛乳に天然に含まれるエストロゲン（女性ホルモン）は、成人が飲んでも安全であるようだ、というスロベニア・リュブリャナ大学からのレビュー報告。

研究チームは、げっ歯類とヒトでのエストロゲンを含む牛乳の安全性評価に関する十数件の科学的根拠を検討した。

その結果、大部分の研究において、生殖機能へのリスクとがんのリスクは通常の牛乳と同じであることが明らかになったという。

幾つかのヒト研究において、牛乳摂取が小児の成長ホルモンの濃度に影響を及ぼしたことが示唆されていたが、これがエストロゲンの摂取に関連しているかどうかは不明である。

レビューされた研究のほとんどが、牛乳のエストロゲン濃度が成人に影響を与えるには低すぎることを示唆していた。

ただし、これらの研究は女性ホルモンが影響しそうな点についてのみ検討されており、すべての有害事象や健康影響について調べられているわけではない点に注意が必要であるという。