2018.11.29
, EurekAlert より:
ココアの血圧、動脈硬化度、コレステロール、血管機能の改善効果は、主としてフラバノールによるものであり、プロシアニジンの寄与は低いようだ、という独デュッセルドルフ大学、マース社などによる臨床試験の報告。
研究チームは、45名の健康な成人男性を対象に、ランダムに3群に分け、1か月にわたって、1)フラバノール、プロシアニジン、2)プロシアニジン、3)プラセボ(偽薬)を摂取させた。
その結果、フラバノールとプロシアニジンを共に摂取した男性は、血圧、動脈硬化度、コレステロールが改善し、同時に血管機能も改善したという。
プロシアニジンのみを摂取した男性ではコレステロールの低下効果しか観察されなかったことから、血管機能、血圧、動脈硬化度に対する効果は主としてフラバノールの効果と考えられるという。
「我々はココアフラバノールに関する以前の知見を確認することができた。またフラバノールとプロシアニジンの各々の心血管系への影響についての新しい洞察を得ることができた」と責任著者で英国サリー大学のクリスチャン・ハイス臨床教授はコメントしている。
出典は『米国臨床栄養学雑誌』。 (論文要旨)
|