2018.11.28
, EurekAlert より:
重量挙げを1週間に1時間以内に留めておくことで、心筋梗塞と脳卒中のリスクが40-70%低下するかもしれない、という米国アイオワ州立大学からの研究報告。1時間以上すると効果は期待できないようだ。
「人々は、重量挙げに多くの時間を費やす必要があると思っているかもしれないが、5分以内に終わる2セットのベンチプレスだけで効果は得られる」とDC・リー准教授は語っている。
レジスタンス運動と心血管系疾患の関係を調べた初期の研究の幾つかは、筋力トレーニングがランニング、ウォーキング、その他有酸素的運動とは独立に有益であることを示している。
リー准教授らの研究チームは、エアロビクスセンター縦断研究の12,591人の成人(平均年齢47歳)のデータを解析した。
非致死的な心筋梗塞と脳卒中を含む心血管事象、全ての心血管事象、全ての死亡について解析したところ、週3回以下または1-59分のレジスタンス運動は、これら3種のリスクの全てを40-70%低下させた。
けれども、週4回以上または60分以上のレジスタンス運動には有意なリスクの低下はみられなかったという。
有酸素運動による層別解析の結果、週1回または1-59分のレジスタンス運動は、有酸素運動のガイドラインを満たしているかどうかに関係なく、心血管系事象のリスクを低下させることに関連していた。
研究チームは、有酸素的運動とは独立に、週1回または1時間未満のレジスタンス運動は、心血管系疾患および全死因により死亡リスクの低下と関連している、と結論付けた。
出典は『スポーツ及びエクササイズの医療と科学』。 (論文要旨)
|