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[病気]  プロバイオティックなバチルス属細菌が黄色ブドウ球菌を排除する
2018.11.15 , EurekAlert より:   記事の難易度 3
  

米国NIHとタイの研究チームは、プロバイオティクス消化サプリメントに一般的にみられる善玉の細菌が、深刻な薬剤耐性感染を引き起こす黄色ブドウ球菌を排除するのに役立つようだ、と『ネイチャー』誌に報告した。

NIH国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)の研究者らは、健康な人の腸と鼻の中で、バチルス属の細菌が黄色ブドウ球菌を増殖するのを阻止することを、予想外に発見した。そして、マウス研究モデルを使用して、その仕組みを正確に特定したという。

「プロバイオティクスは、頻繁にサプリメントとして消化管の健康改善のために推奨される」とNIAID所長のアンソニー・フォキ博士は語っている。「本研究はそれが与える健康効果を厳密に記述した最初のものだ。経口のバチルス属細菌が抗生物質治療の効果的な代替法になり得る可能性は極めて興味をそそられる問題である。」

黄色ブドウ球菌の感染によって毎年世界中で多くの人々が亡くなっている。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は、いまや一般の人にも有名である。黄色ブドウ球菌がしばしば病気を起こさずに鼻や腸に棲息することはあまり知られていない。皮膚のバリアーが破られたり免疫系が弱まると、それは深刻な感染症を起こす。

研究チームは、タイで集めた200名の対象者の糞便を分析して、101検体からバチルス属の細菌(主として枯草菌)を検出した。また同じ200名の鼻(25検体)と腸(26検体)から黄色ブドウ球菌を検出したが、バチルス属の細菌を検出した者からはひとりも検出されなかったという。

マウスを用いた検討から、黄色ブドウ球菌感知系を腸内に発見したが、ヒトの糞便か分離された100種類以上のバチルス属細菌の全てがこの系を効果的に阻害したという。

クロマトグラフィーと質量分析計を用いて、研究チームはリポペプチドの一種であるフェンギシンを同定した。これが黄色ブドウ球菌感知系を阻害するようだ。フェンギシンは、高リスクのMRSAにも有効であった。

腸に黄色ブドウ球菌がコロニー化したマウスに、枯草菌のプロバイオティクスを摂取させたところ、腸内の黄色ブドウ球菌は排除された。ところがフェンギシンを産生しないバチルス属細菌では効果が見られなかった。

研究チームは、次にヒトでの試験を実施する計画であるという。

出典は『ネイチャー』。 (論文要旨)      
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