2018.11.13
, EurekAlert より: 
米国保健福祉省による新しい身体活動ガイドライン(第2版)が発表された。
多くの米国人が充分な身体活動をしていないが、身体活動は、健康を改善し多くの慢性疾患のリスクを低下させることから極めて重要である。
今回アップデートされた米国人のための身体活動ガイドラインは、身体活動と健康に関するこれまでの研究成果の系統的レビューに基づいて作成された。
委員会は38件の質問と104件の副質問について、研究の一貫性と質を基にエビデンスのグレードを決定した。そしてストロング(強力)からモデレート(中程度)のグレードのエビデンスを基にガイドラインを作成した。
本ガイドラインは、多数の人口集団に対して種々の健康アウトカムを改善するための身体活動の種類と量についての情報とガイダンスを提供している。
●就学前児童(3-5歳)は、成長と発育を促進するために1日を通じて身体的に活発であるべきである。 ●6-17歳の青少年は、毎日60分以上の中-高強度の身体活動をすべきである。 ●成人は、1週間に150-300分の中程度身体活動、または75-150分の高強度有酸素的身体活動、またはそれと同等の中-高強度身体活動をすべきである。 ●さらに成人は、週に2日以上の筋力トレーニングをすべきである。 ●高齢者は、バランストレーニング、有酸素的身体活動、筋力トレーニングなどを含む複数の身体活動をすべきである。 ●妊婦および出産後女性は、1週間に少なくとも150分の中強度有酸素的身体活動をすべきである。 ●慢性疾患や障害のある成人は、可能ならば、成人のためのキーガイドラインに従うべきであり、有酸素的身体活動と筋力トレーニングの両方をすべきである。 ●勧告は、移動を多く、座位を少なくすることがほとんどすべての人に有益であることを強調している。最も身体活動の少ない人が、ほどほどの身体活動から最も利益を受けるだろう。より多く動けばさらに利益が加わるだろう。有酸素的運動と筋力トレーニングの両方が有効である。
出典は『米国医学会誌(JAMA)』。 (論文要旨)
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