2018.11.9
, EurekAlert より:
米国成人の7割が、筋力トレーニングのガイドラインを満たしていないが、満たしている者は慢性疾患のリスクが低いようだ、という豪州サザンクイーンズランド大学からの横断的研究。
新研究によれば、米国成人の30.2%が公衆衛生ガイドラインが推奨する週に2回以上の筋力トレーニングを行っておらず、57.8%は全くやっていないようだという。
さらに、米国成人の全国的な調査データを用いて解析した結果、研究チームは低-中頻度の筋力トレーニングが、糖尿病、肥満、がんなどの健康問題の報告が低いことにリンクすることを発見したという。
米国の2015年行動リスク因子調査システム(BRFSS)から18-80歳の397,423名のデータを用いて、筋力トレーニングの頻度を評価した結果、30.2%が週2回以上という筋力トレーニングの推奨を満たしていたが、57.8%は、全く筋力トレーニングをしていなかった。有酸素運動をしていないと答えた者も24.6%に上った。
年齢、性別、収入、喫煙の有無、有酸素運動の有無などの影響を調整したところ、筋力トレーニングをしない場合に比べて、筋力トレーニングは、糖尿病、がん、肥満などいくつかの慢性疾患の低いことに関連することが明らかになった。
研究チームは、研究デザインから因果関係を推論することはできないと警告している。たとえば、健康状態が悪化した人は運動をしないからではなく、健康でなくなったから運動しないのかもしれないのである。
出典は『米国予防医学雑誌』。 (論文要旨)
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