2018.11.6
, EurekAlert より:
脈拍データを分析するスマートウォッチ・アプリが、心拍障害のスクリーニングに使えるかどうかを検討する臨床試験が、40万人以上の参加者を集めて実施中である、という米国スタンフォード大学からの報告。
スタンフォード大学の研究者らはアップルと共同で、モバイル・アプリが脈拍データを分析するアップルウォッチ上の音響センサーを用いて心房細動を検出することができるかどうかを検証するためのアップル心臓研究を昨年11月に立ち上げた。不規則な心拍を特徴とするこの症状は、しばしば自覚症状がなく気付かれずに残る。心房細動は、脳卒中や心不全のリスクを高める。
今回の論文では、このユニークな臨床試験のデザインが記述されている。これまでで最大の心房細動スクリーニング研究であるという。参加者はiPhoneアプリを通じて実施され、現在は終了している。
現在データ収集の最終段階に入っており、来年初めに完了する予定だと研究チームは述べている。
「我々は本研究がウェアラブル技術がいかに精密に健康データを知らせてくれるかについてのより良い理解を助けるものになることを望んでいる」と医学部長のロイド・ミラー博士は語っている。「これらの新しいツールは、疾患の予測、予防、管理に有望であり、すでに手の届くところにある。」
出典は『米国心臓雑誌』。 (論文要旨)
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