2018.11.2
, EurekAlert より:
飲み過ぎる頻度の多い若者は、そうでない者と比べ、若年時の血圧、コレステロール値、血糖値などの循環器疾患のリスク因子を持つことが多いようだという、米国ヴァンダービルト大学からの研究報告。
研究では、2011−2012年、2013‐2014年に米国の国民健康・栄養調査(NHANES)に参加した18−45歳の4,710名を対象に高血圧、コレステロール値、血糖やその他の循環器疾患リスクとの関連を検討した。非飲酒者、過剰飲酒の頻度が12回未満/年の者、と12回以上/年の過剰飲酒者のカテゴリに分け検討した。
過剰飲酒の頻度が12回以上/年は、男性25.1%、女性11.8%であった。12回未満/年の者は、男性29.0%、女性25.1%であった。大学生の年代の5人に1人は、調査時の過去2週間に3回以上の過剰飲酒をしたことを報告していた。
繰り返し過剰飲酒する若年男性は、同じ若年女性に比べて、収縮期血圧の上昇が顕著であり、過剰飲酒の頻度が高まるほど、好ましくない血中脂質プロフィールを持つ可能性が高まったという。
収縮期血圧の高い若年成人においては、医師は過剰飲酒の可能性を考えてアルコール摂取量を減らすようにさせることが心血管系のリスクを低下させる上で重要な戦略になるだろう、と研究者らは結論づけた。
出典は『米国心臓学会雑誌』。 (論文要旨)
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