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[その他]  大都市の生活は私たちの素敵な本能を侵食していますか?
2018.11.1 , EurekAlert より:   記事の難易度 3
  

現代人は、見知らぬ人との関係を共有しようとする自動的な傾向をオフにする、という米国マイアミ大学からの研究報告。

あなたは2度と来ないことが分かっているとき、ウェイトレスにチップをあげるだろうか? 恐らくあげるだろう。それが社会的行動というものである。でも、そのウェイトレスが、あなたがチップを残していくとは全く思っていないことを、あなた自身が知っていたとしたら? 彼女の期待に応えるというインセンティブが働かない状況で、あなたはそれでも親切でいられるだろうか?

研究チームは、我々人類が、自分の行動からいかなる利益も得られないことがわかっている場合には、長い過程を経て本能的に学習した他人に寛大で公平であるという傾向、見知らぬ人に遭遇した場合の協調的行動を、素早く忘れ去ることができることを発見した。

本研究は、心に深く根ざした協調精神が進化の名残である、という理論を支持するものであるという。人類が小集団で棲息していた時代、我々は集団の全ての人物を知っているが、誰が我々を助けてくれる存在であるかを全く知らなかったのでそのような行動が発達した。そして時代は過ぎ、我々は自動的に自己に利益な行動の一種としてそうするようになったというわけだ。

「我々は実際石器時代の心を持って歩きまわっている」と主任研究者のマイケル・マックロウ教授は言う。「我々の心は依然として出会う全てのひとが縦横に入り混じり意味を持つ存在であると考えている。我々は、自然のカルマ(因縁)を抱えている。なぜなら我々の心は因果応報は実際にあると考えるように進化してきたからである。」

けれども彼らの研究においては、我々の心に組み込まれた寛大で公平であれという認知機能のショートカットは、もし我々がもはや何の(ポジティブでもネガティブでも)見返りもないことを学習してしまうと、容易にスイッチが切れることが示された。研究チームは200名の参加者に対して、なんのインセンティブも懲罰もない社会環境で彼らが他者をどう扱うか、その行動変化を観察した。

参加者は、少人数のグループとして1カ月の間隔をおいて2回研究室に来た。3つのゲームにおいて、投資と儲けを同じ部屋の他者とシェアする(チャリティもつけて)ことに関する意思決定を要求された。けれども、ヘッドフォンを付けてコンソールの前に座り、参加者は互いに相互作用ができない状況に置かれた。全ての決断と報酬は匿名で私的に行われた。

第1ラウンドで、参加者は予想通りの振る舞いをした。見知らぬ人と公平に報酬を分け合い、収入の半分をチャリティと共にシェアした。けれども、1か月後の第2ラウンドでは、彼らは寛大ではなく、平均20%少ないシェアしかしなかった。

「状況に慣れてしまうと、彼らはこれが彼らの日々の生活とは全く異なる状況であることに気付いた」と筆頭研究者のウィリアム・マコーリフは説明する。「彼らは気付いた。私は何をやってるんだろう。これには社会的な結果が伴わない。私が寛大になってもだれも私に何かするわけではない。だれも私が何もしなくてもけちなやつだと思ったりしない。そういうわけで、次に来たときには、彼らは認知的なショートカットに基づいた行動を取らない。なぜなら同じルールが適用されないことを彼らが学んだから。」

マックロウ教授は、本研究が、なぜ大都市居住者が、小さな町の住人に比べて、あわただしくフレンドリーでないという印象を見知らぬ人に与えがちなのか、その理由を説明するものであるという。

「本研究が言わんとしているのは、見知らぬ人に寛大なのが進化の結果だということではなくて、我々は本当の見知らぬ人など存在しない世界で進化したということだと私は考えている」とマックロウ教授は語っている。「我々はみんなを知っていた。彼らも我々を知っていた。全員を直接知っているのでなくても、彼らを知っている誰かを知っていた。だから我々が誰かを傷つけると、あの人は嫌な人という評判が立った。現代の数百万人が住む都市では、あなたは文字通りの見知らぬ人に会う。私は絶対に二度とこの人に会わないのだから、適当にあしらっておけばいいのだ、と考える。小さな町では、どこかしらでみんながつながっているので、そういうわけにはいかない。」

出典は『ネイチャー人間行動』。 (論文要旨)      
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