2018.10.25
, EurekAlert より:
シットスタンド(立ったまま使う)ワークステーションは、コンピュータを立位でつかえるため、1日の座位時間を減らせるだけでなく、それが仕事のパフォーマンスと精神衛生上にポジティブなインパクトを及ぼすようにみえる、という英国レスター大学病院からの報告。
研究チームは、レスター大学病院の事務職員146名を対象に、ランダムに2群に分け、介入群77名と対照群69名としてい12カ月以上の臨床試験を実施した。対象者の平均年齢は41歳、78%が白人、80%が女性だった。
介入群には、高さ調節可能ワークステーションが与えられ、短い説明会と支援リーフレットが配られ、座位および立位でのワークステーションの使用が指導された。運動計画や指導セッションなども実施された。対照群は通常通りに仕事をした。
対象者の座位時間は、研究開始時、3、6、12か月時に、腿に装着した身体活動量計で測定した。日々の身体活動レベルと仕事量、健康状態(気分、QOL)も記録された。
試験開始時に、全体の座位時間は1日9.7時間だった。介入の結果、対照群に比べて介入群の座位時間は、3か月後には50.62分、6ヶ月後には64.40分、12か月後には82.39分低下した。
座位時間の低下は、大部分が立位で費やす時間に置き換えられ、歩行などの身体活動時間には変化がみられなかった。
仕事のパフォーマンスとやる気、職業的疲労感、生産性、不安感、生活の質(QOL)にも変化がみられたが、仕事の満足、認知機能、病気の不在には目立った変化がみられなかったという。
出典は『英国医学雑誌(BMJ)』。 (論文要旨)
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