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[栄養]  「高」炭水化物食でダイエット&糖尿病リスク減?!
2018.10.9 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

カロリー制限の無い植物性の高炭水化物食で、運動量を増やさなくても体重と体脂肪が減少、インスリン機能も改善したという。米国「責任ある医療のための医師の会」がBMI25以上の人を対象に行った研究から。

この研究では被験者を以下の2群に分け、無作為臨床試験を行った。

<植物性食群>
一切の動物性食品を避け、料理や加工食品に添加された油を1日20-30gとする。それ以外は制限を設けず、炭水化物・カロリーも好きなだけ摂って良い。
<対照群>
普段通りの、肉や乳製品を含む食事。

両群ともに、運動についてはこれまで通りの習慣を維持してもらうこととした。

16週間経過後、試験開始前に比べ、対照群では炭水化物摂取量に変化はみられなかったが、植物性食群では炭水化物摂取量が増加したほか、炭水化物由来のエネルギー比率も高くなった。また、果物や野菜、全粒穀物や豆類といった、炭水化物と食物繊維が同時に摂れるような食品を豊富に摂取していた。

また、植物性食群のみにおいてBMI・体重・体脂肪量・内臓脂肪量・インスリン抵抗性が有意に低下したことがわかった。

研究者のカフロバ氏は「気まぐれなダイエットは、人々に炭水化物を恐れさせることがあります。しかし、健康的な炭水化物、つまり果物・野菜・豆類・全粒穀物由来のものは私たちの身体にとって最も健全な栄養源であることを、研究が示し続けています」と話している。

今回の結果は、植物性食品ベースの高炭水化物食が体重調整と身体組成に役立ち、2型糖尿病のリスクを低下させるという先行研究を裏付けるものである。最近「ランセット」誌で発表された研究でも、動物性食品ベースの低炭水化物食を摂る人の寿命は、より炭水化物摂取量が多かったり、植物性のたんぱく質・脂質をより多く摂っている人に比べて短い傾向があることが明らかにされている。

天然の食物繊維を豊富に含む、植物性の「複合的な」炭水化物は、余分なカロリーを追加することなく料理のかさを増してくれる。先行研究でも、食物繊維の豊富な食事が減量に有効であること、また2型糖尿病や心疾患、特定のがんリスクを低下させる可能性があるとしている。

出典は『栄養素』。 (論文要旨)      
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