2018.9.19
, EurekAlert より:
果物、野菜、全粒穀物が豊富で、糖分、塩分、加工肉の少ない食事は、女性の細胞の健康的な加齢を促進するようだ、という米国ミシガン大学からの研究報告。
研究チームは、全米規模の調査データ(国民健康・栄養調査NHANES1999-2002)から5,000人近くの健康な成人(20-65歳)の食事を、4つの科学的根拠に基づく食事スコア(地中海型食スコア、DASHスコア、米農務省が開発したHEI2010スコア、ハーバード大学が開発したAHEI2010スコア)を用いてランク付けした。
何れのスコアを用いても、高スコアの女性には、細胞の核にあるテロメアが長い傾向がみられたという。テロメアの長さは寿命に関連しているといわれている。
「我々は、食事スコアの種類に関係なく一致した結果が得られたことに驚ろかされたが、4つとも、果物、野菜、全粒穀物、植物性たんぱく質が豊富で、糖分、塩分、赤肉、加工肉を制限しているところは変わりがない」と筆頭研究者のシンディ・レオン博士はコメントしている。
主任研究者でカリフォルニア大学サンフランシスコ校のエリッサ・エペル教授は、「健康的な食事パターンの共通点は、抗酸化性および抗炎症の食事であることであり、テロメアに有利な生化学的環境を作り出す」と語っている。
なお、男性にも同様の傾向はみられたものの、統計的に有意ではなかったとのこと。
出典は『米国疫学雑誌』。 (論文要旨)
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