2018.9.4
, EurekAlert より:
料理をより小さな皿に盛り付けることで脳に錯覚を起こさせても、食べる量が減るわけではないようだ、というイスラエル・ネゲヴ・ベン=グリオン大学からの研究報告。空腹の人間は、皿の大きさに関わらず、ポーションサイズ(料理の量)をより正確に見積もるためであるらしい。
研究チームは、32名の女性(平均年齢24歳)および81名の男女(平均年齢24歳)を対象に2回の実験を行い、大きさの違う皿に同じ大きさのピザを載せると錯覚でピザの大きさが違って見えるかどうかを検証した。
食べたばかりの人に比べて、少なくとも3時間以上食べていない人は、皿の大きさに騙されずに、より正確にピザの大きさを見積もることが明らかになったという。
「過去十年、飲食業界は、摂食量を減らすために少しずつ小さな皿を使用するようになってきたが、本研究はそれが有効とはいえないことを示唆している。ダイエットで空腹の時はプレートサイズに騙される可能性は低くなるのである」と主任研究者のツウィ・ガネル教授はコメントしている。
出典は『食欲』。 (論文要旨)
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