2018.8.27
, EurekAlert より:
重度の飲酒の影響は予想以上に長く続くようだ、という英国バース大学からの研究報告。
研究チームは、19件の先行研究をレビューした結果、二日酔いが精神運動速度、短期及び長期記憶、持続性注意に障害をきたすことを発見した。これらの障害は、集中力の低下、記憶力の減退、応答時間の遅延が翌日にも持続することを示唆している。
ここでは、二日酔いとは、翌日、アルコールの血中濃度が0.02%未満になった状態と定義されている。
自動車運転などは、アルコールが抜けるまでしない、というのが一般常識であるが、今回の結果によれば、認知プロセスの不具合は、アルコールが抜けても残っているこということであり、就業規則なども考え直す必要があるかもしれないという。
「我々の結果は、二日酔いが日常活動において重要なパフォーマンスの低下を招くことを証明している」と主任研究者のサリー・アダムス博士はコメントしている。
ただ、全ての結果が一致しているわけではなく、研究の数自体も少ないことから、今後さらに検討が必要だと、研究チームは述べている。
出典は『中毒』。 (論文要旨)
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