2018.8.24
, EurekAlert より:
少量のカフェインを飲んだ後、参加者は供給された朝食のバイキングで摂取量が10%少なかった、という米国ニューヨーク州立大学バッファロー校からの研究報告。この効果は1日中は続かず、本人の食欲の自覚に影響しなかった。研究チームは、カフェインは食欲抑制や減量に有効でないと結論した。
「カフェインは、しばしば食欲抑制や減量を助けるといってサプリメントに添加される。先行研究ではカフェインが代謝を高めるか、脳内で食欲を抑制する化学物質に影響することが示唆されていた。加えて疫学研究では、定期的なカフェイン摂取者は、非摂取者に比べてBMIが低いことが示唆されていた。我々の研究目的は、カフェインが実際に食物摂取量を減らすか食欲を抑えるかを知ること、それがBMIに影響するかどうかということだった」と筆頭研究者のレア・パネクシアリー博士は述べている。
研究チームは、18-50歳の50名の参加者(42%が男性)を対象に、二重盲検プラセボ対照ランダム化クロスオーバー試験を実施した。参加者は3回の研究室訪問で、カフェインを体重1kgあたり0、1、3mg含むジュースを各々ランダムな順番で与えられて摂取し、30分後にバイキング形式の朝食を好きなだけ摂った。帰宅後、1時間ごとの食欲と実際に食べた物を真夜中あるいは就寝時まで記録した。
参加者は、1mg/kgのカフェインを含むジュースを摂取後には、カフェインを含まないジュース摂取後に比べて、約10%少ないカロリーの朝食を摂取したが、3mg/kgのカフェインを摂取後には特に変化は見られなかった。また1日のその後の食欲と実際の摂取量に有意な変化は見られなかった。カフェイン摂取とBMIにも関連は見られなかった。
出典は『栄養食事療法アカデミー雑誌』。 (論文要旨)
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