2018.8.23
, EurekAlert より:
夕食摂取が早く、夕食と就寝までの間隔が長いと、乳がんリスクと前立腺がんリスクが低いようだ、というスペイン、バルセロナ世界保健研究所(ISGlobal)等からの報告。
今回の症例対照研究における対象者は、前立腺がん621名(対照として872名)、乳がん1,205名(対照として1,321名)であった。食事や睡眠の時間についてインタビューにより調査、摂取状況は、食品頻度質問票により調査した。
結果は、夕食後すぐに寝る者と比し、夕食後2時間以上経ってから寝た者は、乳がんと前立腺がんのリスクが20%低下したという。同様に、保護的効果は、午後10時以降の夕食と比し、午後9時前に夕食を摂取する者において、観察されたという。
今回の知見は、食事摂取とがんに関する研究では、体内時計(概日リズム)の評価の重要性、食物摂取の種類と量のみに焦点をあてるのではなく、がん予防の食事推奨を開発する必要性を強調している。
「結果が確認されれば、現在は食事のタイミングを考慮していないがんの予防勧告に影響を及ぼす可能性がある」とマリノス・コゲヴナス博士は述べている。
出典は『国際がん学雑誌』。 (論文要旨)
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