2018.8.22
, EurekAlert より:
砂糖は高齢者の記憶を改善し、全力でする困難な作業を実行する動機づけを高めるようだ、という英国ウォーリック大学からの研究報告。
血糖値の上昇は記憶とパフォーマンスを向上させるだけでなく、作業中の高齢者をより幸せに感じさせる効果もあるという。
研究チームは、18-27歳の若者53名と65-82歳の高齢者58名を対象に、少量のグルコースまたは人工甘味料(対照)を含む飲料を摂取してもらい、その後、種々の記憶作業を実行してもらった。
研究チームは、作業中の参加者の没頭レベル、記憶スコア、気分、努力レベルの自己認識を測定した。
その結果、グルコース飲料からのエネルギーの摂取者は、若者と高齢者の両方で、人工甘味料摂取者に比べて、困難に立ち向かう気力を高めたという。
若者についてはそれだけだったが、高齢者では、記憶も改善され、よりポジティブな気分がもたらされた。
客観的な測定で、グルコース飲料を摂取した高齢者は、人工甘味料を摂取した高齢者に比べて、高い作業への没入度を示したが、彼らの自己認識では違いは見られなかった。
研究チームは、短期のエネルギー利用率の上昇(血糖値の上昇)は、高齢者が最高の能力を使ってする作業の動機づけを高める重要な因子であるかもしれない、と結論付けた。
出典は『心理学と加齢』。 (論文要旨)
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