2018.8.21
, EurekAlert より:
地中海式の食事は、思春期児童の成績を改善する可能性があるようだ、というスペイン・ジャウマT大学等からの報告。
今回の研究では、地中海式食事の遵守と成績との関連を調査した。そして、この関連は、睡眠によって介在されるかどうか検討したという。
2015年2月から5月、スペインのカステリョンにある38の中学校とスポーツクラブの調査において、269名(13.9 ± 0.3 歳、52%が男子)を召集した。地中海式食事の遵守はKIDMED質問票で評価、睡眠の質はピッツバーグ睡眠品質インデックステストで評価、睡眠持続時間は手首装着の加速度計を使用し客観的に算出された。
結果は、地中海式の食事の遵守度が高いと国語、コア科目、成績ポイントの平均、言語的能力が高い傾向が認められたという。睡眠の質は、地中海式の食事の遵守と算数、国語、コア科目、成績ポイントの平均の最終的な成績と関連性の有意なメディエーターであった。
今回の知見は、成績に対する地中海式の食事の遵守度の影響は睡眠の質によって介在されている。青年期の健康状態と成績の両方改善させるために、教育と公衆衛生の専門家が共に働きかけを行なうべきであるとしている。
「地中海式の食事の遵守は、睡眠の質への影響を通して、学術的パフォーマンスに影響を与える可能性がある」とスペイン大学のディエゴ・モリナー・ウルディアレス博士は述べている。
出典は『小児科学紀要』。 (論文要旨)
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