2018.8.20
, EurekAlert より:
減量後の体重維持期に摂取たんぱく質量を増やすと、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)患者の肝臓の脂肪が減少し、糖尿病リスクが低下するようだ。オランダ・マーストリヒト大学からの報告。
研究チームは、25名の参加者(うち15名は以前にNAFLDと診断されていた)に8週間の低カロリーダイエットを実施してもらい初期体重の8%の体重を落とさせた。その後2年間にわたって、中たんぱく質食あるいは高たんぱく質食のどちらかを実施してもらった。
維持期開始時、6ヶ月後、2年後に肝臓脂肪量を測定した結果、高たんぱく質食群の方が肝臓脂肪の減少量が大きいことが明らかになった。加えて、以前NAFLDと診断されていた参加者は全員が脂肪肝ではなくなっていたという。
「この知見は、糖尿病のリスクが高いNAFLD患者が、減量後にたんぱく質摂取量を増やすことには、潜在的な利益があることを強調するものであろう」と研究チームは結論づけた。
出典は『米国生理学・内分泌学および代謝作用雑誌』。 (論文要旨)
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