2018.8.15
, EurekAlert より:
加齢黄斑変性の発症と進行は、食生活に影響を受けるようだ、というニュージーランド・オークランド大学からの研究報告。
最近の質の高い研究をレビューした結果、加齢黄斑変性の発症と進行は、食生活に影響を受けることが明らかになった。
研究チームは、18件の質の高い研究について系統的レビューを実施した結果、地中海型食生活スコアが高いことが、加齢黄斑変性の進行リスクが低いことに関連していることを発見したという。また東洋型(オリエンタル)食生活パターン(野菜、豆、果物、全粒穀物、トマト、魚介類が豊富)も加齢黄斑変性の低いリスクと関連していた。
けれども西洋型食生活パターン(赤肉、加工肉、高脂肪製品、フライドポテト、精製穀物、卵が豊富)は、加齢黄斑変性の高いリスクと関連していた。
カロテノイドを豊富に含む野菜とオメガ-3系脂肪酸を豊富に含む魚介類の摂取は、加齢黄斑変性のリスクを下げるのに有効であり、グリセミックインデックスの高い食事や飲酒は加齢黄斑変性のリスクを高めたという。
「網膜に必要な栄養を含む食品を摂り、酸化ストレスを与える食品を避けるように、食事の質を改善することは加齢黄斑変性の予防に極めて重要である」と筆頭研究者のナオコ・チャップマンは語っている。
出典は『臨床・実験眼科学』。 (論文要旨)
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