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[女性]  果物や野菜の摂取量が多いと乳がんリスクは低下するかも
2018.8.10 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

果物と野菜を毎日たくさん食べる女性は、少ない女性に比べて、より低い乳がんリスク、特に悪性腫瘍リスク、をもつようだ、という米国ハーバード大学からの研究報告。

研究チームは、1980年に始まった看護師健康研究参加女性88,301名、1991年に始まった看護師健康研究IIの参加女性93,844名の4年ごとの食事摂取頻度調査の結果を分析した。がんの発症リスクに影響を与える年齢、体重、喫煙状態、がんの家族歴は隔年で調べられた。

データ解析の結果、毎日5.5サービングの果物と野菜を摂取する女性は、2.5サービング未満しか摂取しない女性に比べて、乳がんの発症リスクが11%低いことが明らかになった(1サービングは、生の葉物野菜1カップ、生または調理済み野菜2分の1カップ、あるいはカットしたまたは調理済み果物2分の1カップに相当)。

果物と野菜の摂取の効果が、乳がんの種類によって異なるかどうかを検証したところ、果物と野菜の摂取は、ER陰性、HER2過剰発現、基底様腫瘍を含む悪性の乳がんのリスクを特に低下することが明らかになった。

研究チームの先行研究では、食物繊維の多い摂取と低い乳がんリスクの関連が示唆されていたが、今回の果物と野菜の摂取の利益はそれらの食物繊維含量とは独立のものだった。つまり食物繊維以外のもの、たとえば抗酸化物質や別の微量栄養素が重要である可能性が示唆されているということである。

「果物と野菜の豊富な食事は他にも多くの健康効果があるけれども、我々の結果は、女性にとって更なる利益をもたらすものだ」と主任研究者のヘザー・エリアセン准教授は語っている。

出典は『国際がん学雑誌』。 (論文要旨)      
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