2018.8.8
, EurekAlert より:
血液中の代謝物が、規定の食事を摂取したかどうかを同定するのに役立つかもしれない、というジョンホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生学校からの研究報告。
研究チームは、非標的メタボロミクスによってDASH(高血圧を止める食事アプローチ)ダイエットの順守度と相関する血中代謝産物を見つけられるかどうか検討した。
多施設共同でランダムに、DASHダイエット群110名、果物・野菜ダイエット群111名、対照ダイエット群108名に振り分け、8週間介入した後で採血してメタボロミクスによって代謝産物のプロフィールを作成した。
解析の結果、DASHダイエット群では、44種類の既知の代謝物の血中濃度が、対照群および果物・野菜群とは有意に異なることが明らかになった。内訳は、アミノ酸1種、補因子とビタミン2種、脂質41種だった。
DASHダイエット群と対照群で顕著に濃度が異なった上位10種の代謝物は、N-メチルプロリン、スタキドリン、トリプトファン・ベタイン、テオブロミン、7-メチル尿酸、カイロ-イノシトール、3-メチルキサンチン、メチルグルコピラノシド、β-クリプトキサンチン、7-メチルキサンチンだった。
「非標的メタボロミクスは、DASHダイエットと他の2種類の食事の間に広範囲の血清代謝物のセットの違いを明らかにした。この新しく同定された代謝物パネルはDASHダイエットへの順守度を評価するのに使うことができるだろう」と研究チームは結論付けた。
出典は『米国臨床栄養学雑誌』。 (論文要旨)
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