2018.8.7
, EurekAlert より:
加糖飲料と肥満・2型糖尿病・虫歯の関連を示すグラフィックの警告ラベルは、飲料の購入を低下させる効果があるかもしれない、という米国ハーバード大学からの研究報告。
病院のカフェテリアで実施されたフィールド研究で、グラフィックの警告ラベルには、加糖飲料の購入を14.8%下げる効果が見られた。文章だけの警告レベルとカロリー表示には効果がみられなかった。
研究チームは、3種類のラベル(文章による加糖飲料の健康リスクに関する警告ラベル、グラフィックによる加糖飲料の健康リスクに関する警告ラベル、そしてカロリー表示)貼りつけた清涼飲料ボトルをマサチューセッツ州のある病院のカフェテリアで販売した。各々タイプのラベルのボトルを1種類ずつ、間に2週間の洗い出し期間をはさんで、順番に販売した。期間中2万本以上の売り上げがあったという。
解析の結果、グラフィックの警告ラベルを販売した期間に、加糖飲料の売り上げが14.8%低下したことが明らかになった。消費者は明らかに、加糖飲料以外の飲料を選択していたという。販売された飲料の総カロリーも平均88%から75%へと低下した。文章の警告ラベルとカロリー表示は飲料売り上げに有意な違いをもたらさなかった。
出典は『心理科学』。 (論文要旨)
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