2018.7.30
, EurekAlert より:
2型糖尿病の患者の血糖コントロールにおいて、1週間2日間のみのエネルギー制限の食事療法は、毎日のエネルギー制限食に匹敵するようだ、という南オーストラリア大学等からの報告。
毎日のエネルギー制限を伴う従来の減量の食事は、長期間遵守することは難しい。断続的なエネルギー制限食は、減量に効果的である可能性がある。今回の研究では、2型糖尿病の患者において、1週間2日間の断続的エネルギー制限食と連続的エネルギー制限食の長期的影響を検討したという。
研究では、2015年4月から2017年9月までの期間、2型糖尿病患者137名を2種類の食事のうち、どちらかの群に割り当てた。T群の70名は、1週間のうち2日間(非連続日)に断続的なカロリー制限食(500から600カロリー/日)を摂取し、残りの5日間は通常の食事を摂取、U群の 67名は、毎日カロリー制限食(1,200から1,500カロリー/日)を摂取した。主要アウトカムは、ヘモグロビンA1cの変化である。
結果は、1年後のヘモグロビンA1cの平均変化は、2群の食時間で同等であったという。
筆者らは、「研究の限界点として、対象者は2型糖尿病の管理が良好であった、投薬調整はヘモグロビンA1cレベルの変化の解釈を複雑にしている可能性がある、研究対象者は臨床現場で通常より栄養士との接触が多かった、等が挙げられる」としている。
出典は『JAMAネットワークオープン』。 (論文要旨)
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