2018.7.26
, EurekAlert より:
コーヒー摂取は、死亡率と逆相関するようだ、という米国、国立がん研究所等からの報告。この関連は、1日8杯飲む者、より遅いか速いカフェイン代謝である遺伝的多型を有する者でも認められたという。
コーヒーは世界中で人気があり、先行研究では一般的に、コーヒー摂取と慢性疾患と死亡リスクとの逆相関が示唆されている。しかしながら、コーヒーの大量摂取や、カフェイン代謝に影響を与える可能性のある遺伝的変異を有する者ではどうであるか、については明らかにされていなかったという。
英国のバイオバンクは、イギリス全土約920万人を対象とした地域住民研究である。UKバイオバンクコホートの人口統計、ライフスタイル、遺伝データを使用し、2006年ベースライン時から2016年までフォローアップした。多変量調整Cox比例ハザードモデルを使用し、コーヒー摂取と死亡率のハザード比(HR)を推定した。研究者らは、カフェイン代謝による交互作用を調査した(カフェイン代謝に影響を及ぼすAHR、CYP1A2、CYP2A6、PORの遺伝子スコアで定義)。
対象者の平均年齢は57歳(38歳から73歳)であった。 271, 019人(54%)は女性、387,494(78%)は、コーヒーを摂取していた。追跡調査10年以上であり、14,225人が死亡した。
結果は、コーヒー摂取 (1日8杯以上コーヒー摂取、カフェイン代謝能遅延型、迅速型両方、インスタントコーヒー、カフェイン抜きコーヒーも含む)は、全死亡率と逆相関していたという。
研究者らは、今回の知見は、コーヒー摂取と死亡率との関連においてノンカフェイン成分の重要性、コーヒー摂取は健康的な食生活の一部となる可能性を提供するとしている。
出典は『JAMA内科学』。 (論文要旨)
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