2018.7.25
, EurekAlert より:
血中ビタミンD濃度が高いことと、大腸がんのリスクが低いことには関連がみられるようだ、という米国がん学会、ハーバード大学他多数の研究機関による国際共同研究。
本研究は、これまでのまだ決定的でないと思われていた両者の保護的関係に関するエビデンスをさらに強化するものであるという。大腸がん予防に最適な血中ビタミンD濃度は、骨健康のために設定された国立医学アカデミーの現行の推奨値よりも高いと思われた。
研究チームは、17件のコホート研究から、5,706名の大腸がん患者と7,107名の対照者のデータをプールして解析した。全体の3割に当たる参加者の血中25(OH) ビタミンD濃度は新たに測定した。
骨健康に充分と思われる最低ライン(50-62.5nmol/L)の者に比べて、30nmol/L未満の欠乏者は、大腸がんの発症リスクが31%高かった。
逆に血中25(OH) ビタミンD濃度が高い者(75-87.5nmol/Lおよび87.7-100nmol/L)では、大腸がんの発症リスクが各々19%と27%低かった。
出典は『国立がん研究所雑誌』。 (論文要旨)
|
|