2018.7.23
, EurekAlert より:
7〜10歳の子供において、ウェブベースの塩分教育プログラムは、塩分関連の知識、セルフエフィカシー、行動を改善するようだ、というディーキン大学等からの報告。
幼児期に塩分の過剰摂取は、心血管健康リスク要因と関連している。しかしながら、子供の塩分摂取低下の教育・行動ベースの戦略の有効性は、まだ十分に研究されていない。
今回の研究は、オーストラリア、ビクトリアにある様々な社会経済レベルの6つの小学校の子供100人以上を対象とした。対象者には、開始前に、塩分関連の知識、態度、行動に関する調査を行い、24時間蓄尿の方法を教育した。
自宅でのWebベースのインタラクティブな教育セッションを含む5週間の介入を行なった。20分間のレッスンでは、3つの重要なメッセージ(@テーブルソルトの使用を止める、A食品ラベルをチェックして減塩食品に変える、B塩分を含む加工品をより健康的な低塩代替物へ変更)が示された。レッスン終了後、対象者は、食塩に関するオンライン調査を行い、24時間蓄尿を2回行なった。
結果は、教育後、子供の全体的な知識、行動、セルフエフィカシースコアの有意な改善が認められた。態度のスコアは認められなかった。テーブルソルトを置くと報告した子供の割合は19%減少した。テーブルソルトがある場合、塩を添加した者は70%であったが、テーブルソルトがない場合、子供の塩分使用量は25%削減された。また、より少ない塩分摂取へ行動変容できる信念(自己申告)にも改善が認められた。
出典は『栄養教育行動雑誌』。 (論文要旨)
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