2018.7.23
, EurekAlert より:
マンゴを食べることは同量の食物繊維を食べるよりも、便秘の解消と腸内の炎症抑制に効果的であるかもしれない、という米国テキサスA&M大学からの研究報告。
研究チームは、36名の慢性便秘症の成人男女を対象にランダムに2群に分け、1群には1日300gのマンゴ(約1個)を、別の1群には1日300gのマンゴに含まれる量の食物繊維(サイリウムサプリメント5g)を4週間にわたって摂取してもらった。食事全体のカロリー、炭水化物、食物繊維、たんぱく質、脂質の量は同等になるように調整した。
便秘の重症度を開始時と終了時に測定したところ、両群とも終了時には重症度が低下したことが明らかになったが、マンゴ群の方が、症状の低下の度合いがより大きかったという。
またマンゴは、便秘を緩和しただけでなく、腸内の短鎖脂肪酸レベルを高め、エンドトキシンと炎症マーカーのインターロイキン-6のレベルも低下させた。
「マンゴにはただの食物繊維以上の利点があるようだ。おそらくポリフェノールなどによる効果であろう」と研究者はコメントしている。
出典は『分子栄養と食物研究』。 (論文要旨)
|