2018.7.19
, EurekAlert より:
男性は近道をしたがるが、女性は良く知っている道順の方を好むようだ、という米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校からの研究報告。
アレクサンダー・ブーンら研究チームは、既知の土地における、男女のナビゲーション様式と戦略について調査した。学生がコンピュータでタスクを実施する2つの実験を行った。
第一の実験では、68名が慣れ親しんだレイアウトで幾つか特異的な陸標の存在する迷路で、ある地点からある地点まで到達するゲームを実施した。同時に彼らの方向感覚、道を見つける時に取っていると信じている戦略、そしてビデオゲームをどれくらいするか、に関するいくつかの質問に答えた。
第二の実験では、72名が第一の実験と同じコンピュータソフトとハードを用いたが、迷路は異なるバージョンが用いられた。ひとつは遠位の森のような背景の陸標が存在し、別のひとつには遠位の陸標が存在しなかった。研究チームは、男性と女性がこれらの陸標をナビゲーションに使うかどうかを知りたかったという。
「先行研究で予測された通り、男性は近道をする傾向が高く、平均して女性よりも速く目的地に到達した。対照的に、女性の参加者は、既に学習済みの経路をたどることが多かった」とブーンは説明している。「どちらの実験でも、男性は女性よりも有意に効率的であり、それは戦略の影響を調整後もみられた。」
男性は女性に比べて、近道をするかどうかに関わらず、全般的に目標に到達する上での効率が良いことが確認されたという。ただし、これは平均的な男女の場合であり、基本的に男性のパフォーマンスは女性のそれを上回っていたが、女性の中には男性のベストパフォーマーと同等の者も存在した。
出典は『記憶と認知』。 (論文要旨)
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