2018.7.12
, EurekAlert より:
地中海風の食事パターンでの摂取は、骨粗鬆症の者の骨量減少を軽減できるようだ、というイーストアングリア大学等からの報告。
今回の研究は、高齢者の骨の健康における地中海風の食事パターン(NU-AGE:ヨーロッパの高齢者の特別なニーズに対応する新しい食事戦略)の影響を調査した初めての長期の臨床試験であるという。
研究では、ボランティア1,000名以上(65歳から79歳)を無作為に2つのグループ(@地中海風の食事パターンに従う者、Aコントロール群)に分けた。骨密度(BMD)は、研究開始時と12ヵ月後に測定した。介入群は、1年間、全粒パスタ、オリーブオイル、ビタミンD3サプリメント(10μg/d)の食品の供給と共に、個別対応の食事アドバイスを受け、NU-AGE食事を摂取した。対照群には、健康的な食事に関するチラシが配布された。
結果は、ビタミンD3サプリメントと地中海風の食事パターンの1年間の介入は、年齢関連の範囲において、BMDに影響を及ぼさなかったという。しかしながら、骨粗鬆症の者に限定した場合、大腿骨頸部の骨の損出率を有意に低下させた。
果物類、野菜類、ナッツ類、未精製穀類、オリーブオイル、魚類は12月以内で股関節の骨の減少を軽減できる可能性があることを示唆している。
出典は『米国臨床栄養学雑誌』。 (論文要旨)
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