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[栄養]  食品の腸内信号プロセスへの影響を実証
2018.7.12 , EurekAlert より:   記事の難易度 3
  

食事と、腸内細菌による「クオラムセンシング」と呼ばれる信号プロセスを結びつけた、米国メリーランド大学などによる初めての研究報告。

このプロセスは、個々の細菌から分泌されて反応をコーディネイトする自己誘導体(AI)と呼ばれる小さな信号分子の合成を含んでいる。AIレベルが閾値を超えると、つまり細胞のクオラム(定足数)が満たされると、AI信号は細胞間を輸送され、遺伝子発現を活性化し表現型的反応をコーディネイトすることができるようになる。

今回の研究は、AI-2を使ってクオラムセンシング活性と腸内の糖代謝を結ぶ新たな関係を発見したというものである。このAI-2は広範囲の細菌によって分泌される自己誘導体である。

細菌は、グルコースやフルクトースなどの糖の取り込みにホスホエノールピルベート依存性糖ホスホトランスフェラーゼ系(PTS)として知られるものを使う。大腸菌では、特にHPrとして知られるホスホキャリアたんぱく質が糖輸送を担うアクティブな役割を担っている。

AI-2シグナリングはそのリン酸化のためにLsrKとして知られる酵素に伝達される。研究チームは、LsrKがHPrに結合することを発見した。それは、クオラムセンシング細胞-細胞コミュニケーションがグルコースレベルによって極めて大きく影響されることを示唆するものである。

「HPrは既にグルコース利用性を制御することが知られていたが、我々はそれがクオラムセンシングも制御することを発見した」と共同研究者のヘルマン・シンティムは語っている。

出典は『サイエンスアドバンス』。 (論文要旨)      
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