2018.7.2
, EurekAlert より:
炭水化物の代替として、1日約2オンスのナッツ摂取は、2型糖尿病の者の血糖コントロールと血中脂質の改善に役立つ可能性があるようだ、というトロント大学等からの報告。
2型糖尿病における心血管危険因子およびHbA1cについて、炭水化物摂取をナッツ摂取に置換した影響を評価したという。
対象者108名は、3ヶ月間、3つの食事(@混合ナッツのみ75gの補給、A混合ナッツ38gおよび小麦マフィン半分の補給、B小麦マフィンのみ(1個全部)、のうちの1つに無作為割付された。それぞれの補給は、2000キロカロリーの食事のうちおよそ475キロカロリーを占めた。全ての食時には、およそ同様のエネルギーが含まれていたが、ナッツは、不飽和脂肪が多く、炭水化物少なめに含まれている。
結果は、混合ナッツのみ群(@)は、他の群(AやB)と比し、HbA1c、低密度リポタンパク質(LDL、心血管疾患(CVD)リスク因子)、アポリポタンパク質Bが有意に低下したという。また、スモールLDLコレステロールが低濃度(CVDの新たなリスク因子)であることも分かったという。
「結論として、脂質摂取量が増えたにも関わらず、血糖コントロールわずかではあるが、有意な改善、ナッツ摂取量増加に伴う心臓病の脂質リスク因子の改善が示唆された」とデイヴィッド・ジェンキンズ博士は述べている。
出典は『糖尿病学誌』。 (論文要旨)
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