2018.6.25
, EurekAlert より:
米国人は毎日1ポンド近い食糧を無駄にしているが、それは個人の食事の健康度に関連があるようだ、という米国バーモント大学などからの研究報告。
研究チームは、食事の質が食品廃棄物および環境の持続可能性に及ぼす影響を調査するために、2015年の健康な食事インデックス(HEI)と米農務省の「我々がアメリカで食べている物」(WWEIA)データベース、および利用可能な食品廃棄物データから食物摂取量および食事の質に関するデータを収集した。
2007年から2014年にかけて、米国人は、1日に15万トンの食品を廃棄した。これは1人当たりおよそ1ポンド(422g)に相当し、3億2千万人の総摂取カロリーの30%に相当するという。
大部分の人は、野菜や果物の多い健康的な食事を望んでいるが、野菜や果物の廃棄量が最も多いことがわかったという。
22の食品群のうちで、野菜、果物、野菜と果物混合皿の占める割合が最も高く(39%)、次いで乳製品(17%)、肉、肉混合皿の14%だった。
「より質の高い食事には果物と野菜の量が多いが、それは他の食品に比べてたくさん捨てられている」と共同研究者のメレディス・ナイルス助教授は語っている。「健康的な食生活は重要であり多くの利益をもたらしてくれるが、そのためには食品廃棄についてもっと意識的になる必要があるようだ。」
研究ではまた、より健康的な食事は、健康度の低い食事に比べてより少ない耕作地しか使っていないことを明らかにした。けれども、水と農薬は多く使っていた。
出典は『プロスワン』。 (論文要旨)
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