2018.6.25
, EurekAlert より:
植物ベースの食事は、2型糖尿病の者の血糖コントロールを改善、体重減少、コレステロール値を改善するようだ、というカナダ・セント・マイケルズ病院等からのレビュー報告。
これまでの比較試験、前向きコホート研究では、食物ベースの食事パターンは、冠状動脈心臓病、2型糖尿病、肥満、高血圧、心血管死亡率、全死因死亡率のリスク低下と関連を示している。
今回、研究者らは、糖尿病患者におけるビーガンダイエットとベジタリアンダイエットの有効性を評価した9件の無作為化比較試験をレビューしたという。
結果は、非ベジタリアンダイエットを摂取した者と比し、植物ベースの食事を摂取した人は、コレステロール値が低下、体重減少、HbA1c値が低下、他の心血管代謝リスク因子が改善した。
研究者らは、果物、野菜、穀物、豆類を中心とした植物ベースの食事は、飽和脂肪が少ない、ファイトケミカルが豊富、繊維が多い、低血糖の果物や野菜が豊富なことが多いことから、血糖GIと心臓血管の健康の両面に役立つ可能性を示唆したとしている。
出典は『臨床栄養学』。 (論文要旨)
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