2018.6.21
, EurekAlert より:
健康リテラシーの低さは、心血管の健康の改善、効果的な治療受診の主要な障壁となっているようだ、という米国心臓協会からの声明。
健康リテラシーとは、読み書きの能力だけでなく、治療について質問することができる、医学用語の文書を理解することができる、薬物を正しく服用するために必要な計算を行なうことができる、保健医療提供者と保険会社と交渉することができるなどのスキルを包括している。効果的にこれらができないと、深刻な健康問題につながる可能性がある。
声明では、2004年から2016年の間に発表された報告のレビューに基づき、健康リテラシーが低い人々が直面している概要を示している。
●健康リテラシーが低い人の半数以上が、血圧値160 / 100mmHgを異常値として認識していない。健康リテラシーの低いと、高血圧の人がコントロールしないままになる傾向が、1.8-2.7倍である。
●健康リテラシーの低い者は、ニコチンに依存する可能性が高く、禁煙プログラム経験後に再発する傾向が3倍である。
●糖尿病で健康リテラシーの低い者は、糖尿病性網膜症などの合併症を発症する可能性がより高い。彼らは、オンライン患者ポータル(患者のコミュニケーションや病気の管理に多く使用される)を使用する可能性が1.7倍低い。
●健康リテラシーの低い親は、過体重の子どもを正常体重であると知覚する可能性が2倍である。
出典は『循環器』。 (論文要旨)
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