2018.6.20
, EurekAlert より:
生活習慣介入によって、心疾患、乳がん、大腸がん、前立腺がんのリスクが高い人々の4つの不健康行動を改善可能であるようだ、という米国ノースウェスタン大学からの研究報告。
研究チームは、2012-2014年にかけて、シカゴ地域在住の成人212名(平均年齢41歳、女性76%、マイノリティ59%、大卒69%)を対象とした「より良い選択2」介入試験を実施した。参加者は全員が、野菜と果物の摂取量が少なく、飽和脂肪酸の摂取量が多く、身体活動量が少なく、余暇にスクリーンの前で座って過ごすことが多かった。
参加者はスマートフォンと身体活動量計を使って運動量と行動を測定された。また参加者は、スマホで食事、運動について報告した。きちんと指導を実行できたときは報酬として毎週5ドルが与えられ、それを12週間継続した。
参加者の活動をモニターするコーチは、データを見て、1回10-15分の電話指導を最初の3か月は毎週実施し、次の3か月は隔週で実施した。介入用のアプリはその後9か月まで保持されたが、コーチの指導は行われなかった。
解析の結果、参加者の食事や運動習慣は大幅に改善したことが明らかになったという。介入前は1日2サービング未満だった野菜と果物の摂取が、1日6.5サービングに増えた。飽和脂肪酸の摂取量は、3.6%低下して、カロリーに対する割合は8%未満になった。余暇のスクリーン時間は1日4.5時間から、3時間に低下し、中から高強度の運動も1日当たり25分増加した。
「我々が提供したアプリ、人的サポート、インセンティブによって、参加者は充分に動機付けられ変化した。彼らは圧倒されることなくすべてを同時に改善し始めることができた」と筆頭研究者のボニー・スプリングは語っている。
出典は『医療インターネット研究雑誌』。 (論文要旨)
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