2018.6.20
, EurekAlert より:
低脂肪食を摂る乳がん女性は、全体的な生存期間を延長することができるかもしれない、という米国シティオブホープ国立医療センターからの研究報告。
研究チームは、女性の健康イニシアチブ食事改善臨床試験のデータを2次解析した。最初の介入では、脂質エネルギー比率が32%を超えていた乳がんでない閉経前の女性48,835名を対象に、ランダムに2群に分け、1群19,541名は脂質を20%まで減らし、果物、野菜、全粒穀物を摂取を増やした。別の1群29,294名は、通常食とした。介入試験の8.5年間の追跡期間中に新規発症した乳がん患者を11.5年間追跡調査した。
1,764名が乳がんと診断され、516名が死亡したが、乳がん患者の平均生存期間は、低脂肪食群の女性の方が、通常食群の女性よりも有意に長かったという。10年生存率は、各々82%と78%であった。
生存期間が延長した原因は、乳がんによる死亡率が低下したからだけでなく、別のがんによる死亡率と心血管疾患による死亡率も低下したことによるもののようだ、と研究チームは考察している。
出典は『JAMA腫瘍学』。 (論文要旨)
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