2018.6.19
, EurekAlert より:
クルミは、腸内微生物に影響を与え、健康上の利益となる可能性があるようだ、というイリノイ大学等からの報告。
研究はクロスオーバーデザインで実施され、健常成人の男女18人は、ランダムに振り分けられて3週間、対照群(クルミ0g)か介入群(クルミ42g) のいずれかを摂取して後、1週間のウォッシュアウト期間後に、もうひとつの群を実施した。糞便、血液サンプルは、二次的アウトカム(糞便中の微生物叢、胆汁酸、健康の代謝性マーカーにおけるクルミ摂取の影響を含む)を評価するために、各期間の開始時と終了時に収集した。
結果は、クルミ摂取群は、3つの細菌(フィーカリバクテリウム属、クロストリジウム属、ロゼブリア属)の相対量が49-160%高く、ルミノコッカス属、ドレア属、オスシロスピラ属、ビフィズス菌の相対量が16-38%低かった。クルミ摂取後は、対照群と比し、血清LDLコレステロールと非コレステロール・ステロールのカンペステロール濃度は、それぞれ7%、6%低かった。
「クルミを摂取すると、結腸の健康に有益な代謝物である酪酸を生成する微生物が増加することがわかった。したがって、クルミとマイクロバイオームとの相互作用は、これら健康への影響の一部に役立っている」と、ハンナ・ホルシャー准教授は述べている。
出典は『栄養学雑誌』。 (論文要旨)
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