2018.6.19
, EurekAlert より:
たった一度の食中毒事件でも、単一のレストランに、収入減少、罰金、訴訟費用、保険料の増加、検査費用、店員教育などで数百万ドルの費用がかかる可能性がある、という研究報告。
研究チームは、コンピュータ・シミュレーションによって、ファストフードレストランで5人の客の具合が悪くなった場合、収入も減らず法的問題も発生しなかった場合の4,000ドルから、250人の客が影響され、収入が減少し、罰金、訴訟が発生した場合の最大190万ドルまでの費用がかかる可能性あることを発見した。
このシミュレーションには、2010-2015年にCDCが報告した15種類の食中毒菌によるレストランの食中毒事件のデータが使われている。
研究チームは、リステリア食中毒がカジュアルレストランで250人規模で発生した場合には、費用は250万ドルまで上昇する可能性があるとしている。
「5-10人の比較的小規模の食中毒でも大きな波及効果をもっている。多くの予防対策はシンプルであり、莫大な出費を避けることが可能である」と研究者はコメントしている。
出典は『公衆衛生レポート』。 (論文要旨)
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