2018.6.18
, EurekAlert より:
脳の報酬中枢は、多くの加工食品がそうであるように脂肪と炭水化物の両方が多く含まれる食品に、脂肪または炭水化物単独の食品よりも高い価値を置くようだ、という米国イェール大学からの研究報告。
研究チームは、206名の成人を対象に、同じカロリーを持つ3種類の身近なスナック食品(主に脂肪、主に炭水化物、そして脂肪と炭水化物を両方含む)の写真を見た時の、脳のfMRI画像スキャンを行った。
参加者は、脂肪+炭水化物食品を見た時に報酬中枢の神経回路がより強く活性化され、限られた予算からより多く払う傾向がみられたという。
「驚くことに、脂肪と炭水化物を含む食品は、異なるメカニズムを介して脳に潜在的なカロリー負荷の信号を送るようにみえる。実験参加者は、脂肪食品のカロリー推定は極めて正確だったが、炭水化物についての推定は人によってかなりばらつきがみられた。本研究が示しているのは、両方の栄養素が組み合わさることで、脳が食品のカロリーを過剰に推測するようだということである」と主任研究者のダナ・スモール教授は語っている。
出典は『細胞代謝作用』。 (論文要旨)
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