2018.6.18
, EurekAlert より:
5歳の女児の筋力は、血中ビタミンD濃度と関連がみられるようだ、という南デンマーク大学からの研究報告。
研究チームは、血中ビタミンD濃度が高い女児はより力強いことを発見したが、男児にはこのような関連はみられなかった。
筆頭研究者のラダ・ファリス・アルジワディによれば、ビタミンD濃度の低い女児は、最も筋力の弱い1割の女児に分類されるリスクが、ビタミンD濃度の高い女児に比べて70%高かったという。
さらに、ビタミンD濃度が50nmol/L以上の女児は筋力が強い傾向がみられたが、これは男児には観察されなかった。
母親または臍帯血のビタミンD濃度にも関連は見られなかった。従って、筋力とビタミンDの関係は、出生前にプログラムされたものではないようだという。もっと直接的な関係のようだ、とアルジワディは語っている。
研究チームは、デンマークのオーデンセ小児コホートから881名の5歳児の筋力データを使用した。うち499名については血液中のビタミンD濃度が測定されていた。
低ビタミンD濃度は、血清25-ヒドロキシビタミンD濃度が50 nmol/L未満と定義した。身長、体重、体脂肪%で調整後も、関係は有意であったことから、この関係は肥満のせいではないようだという。また室内にいることが多く運動力が少ないためでもないと考えられた。
(論文要旨)
|