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[子供]  母体の脂肪酸バランスは、腸内細菌を通じて子供の肥満に影響する
2018.6.14 , EurekAlert より:   記事の難易度 2
  

雌の哺乳類の組織のオメガ-6系とオメガ-3系脂肪酸のバランスは、先行研究で子供の肥満に影響することが示唆されているが、それは子供の腸内細菌叢の影響を通じて発揮されているようだ、という米国マサチューセッツ総合病院からの報告。

雌のマウスの妊娠・授乳中に、心臓の健康に良いとされるオメガ-3系脂肪酸が増加すると、高脂肪食を与えられた仔マウスの体重増加と代謝障害が減少したという。

研究チームは、オメガ-6系脂肪酸をオメガ-3系に変換する線虫に通常見出されるfat-1と呼ばれる遺伝子を持ち、組織のオメガ-3系脂肪酸が通常より多くなる遺伝子改変マウスを用いて実験を行った。

野生型(WT)と遺伝子改変マウス(Fat-1)を交配させて仔マウスへの影響をみた。仔マウスは4週齢で離乳された後3カ月間にわたって高脂肪食で飼育された。

WTの母親から授乳されたWTの仔雄マウスは、Fat-1の母親から授乳されたWTの仔雄マウスよりも体重増加が有意に多かった。雌の仔マウスには有意差はみられなかった。

この研究結果は、妊娠中と授乳中のオメガ-3系脂肪酸の補給が、子供の将来の肥満と関連リスクを軽減するのに役立つ可能性があることを示唆している、と研究チームは結論している。

出典は『マイクロバイオーム』。 (論文要旨)      
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